旅のスタートは、町の玄関口である白川口駅。 構内にある切符の回収ボックスや待合所には、どこか懐かしい雰囲気が漂います。駅舎の中には観光案内所があり、おすすめスポットを聞いたりレンタサイクルを借りることができます。

全国的にも珍しい鋼トラス構造で、登録有形文化財にも登録された町の象徴的存在です。大正15年に完成し、床が木製からコンクリート材に改修された以外はほとんど当時の姿のまま。山を背景に、穏やかな飛騨川を繋ぐ全長115mの重厚な佇まいはフォトスポットとしてもおすすめです。

世界的なオルガニスト故 辻宏氏が地元の工房で制作した、イタリア様式のパイプオルガンが2台設置されています。1Fグロリアホールには辻氏の遺作となったパイプ数1496本の大型オルガンが、3Fピストイアホールには可憐な緑色のオルガンがあり、繊細ながら心の奥に響く荘厳な音色を奏でます。

東屋とベンチ、懐かしい遊具があるミニ公園。町民会館の駐車場の片隅にあるこの場所は川にほど近く、耳を澄ませば川の流れる音が聞こえてきます。 自然の音を聞きながら、のんびりした時間を過ごすことができます。

オレンジの看板がトレードマーク。すらりと奥に伸びる店内には、売れ筋だけでなく店主選りすぐりの書籍や文具、事務用品が並びます。 よくよく探すと昔懐かしい昭和の文房具や雑貨もあり、商品との思わぬ出会いを楽しむのもおすすめです。

旅の締めくくりは、白川口駅構内にある売店でお土産選び。白川茶や麦飯石などの特産品のほか、海抜862ｍの山頂にある大山白山神社の授与品なども販売しています。 地元食材を使ったアイスクリームや白川茶サブレもあり、電車が来るまでゆっくりと過ごすことができます。