戦前白川町佐見地区にはいくつかの歌舞伎小屋があったが、老朽化や伊勢湾台風によって昭和29年を最後に消失し、40年近く地歌舞伎が途絶えていたが、平成3年に地元愛好家らによって復活した。

以後隔年で佐見歌舞伎公演(二日間)を開催している。

佐見歌舞伎公演では、佐見地区にある中学校の体育館を歌舞伎小屋にするため、地元の大工らが舞台を作り上げ、役者、裏方などは地元の子供から大人までが上演する手づくりの地歌舞伎公演であり、高齢者が40%を超える中山間地域において伝統芸能の保存として現代に継承している。

また、佐見歌舞伎伝承教室にて、三味線、寿式三番叟、白波五人男などを小中学生に伝承して後継者育成に地域の学校とも連携をとっている。