山門に掲げられた扁額には、かの水戸光圀公に支那から呼び寄せられたという「東皐心越(とうこうしんえつ)」の銘が。非常に貴重な品です。

須弥壇(すみだん)
造られた年代は定かではない。しかし、洞雲寺(とううんじ)の本堂棟札に、万治(まんじ)3年(1660年)3月、大工藤原朝臣蜂谷喜兵衛家次他5名の銘があることから、おそらく本堂と同時期に造られたものと推定される。裏側のくさびを1本抜けばそこより順次解体していくことができ、当時の大工技術の精巧さからしても、文化財としての価値が非常に高いものである。
棟札の銘にある他の5名を以下に記す。

久田見村 丹羽久兵衛
下金和村 無藤佐兵衛
古井村 板津作左衛門
金山村 中嶋五兵衛
曽代村 大雲吉十郎