日本漫画界の父岡本一平氏が1945年白川町へ疎開。滞在中に戦争によってすさんだ人々の心に光明を与えようと、俳句の持つ風雅と川柳のユーモアを盛り、季語にこだわらず通俗的で誰でも入りやすい五・七・五の17文字の文芸として提唱したものが「漫俳」である。「お粥腹減らさぬように笑わそう」は、一平が提唱の初句として詠んだ傑作である。