木々に囲まれた境内の中に、ひときわ大きな杉の木があり、ここには、養老2年(718年)に創建された大山白山神社があります。神秘的な雰囲気の漂う大杉は、樹齢1200年を超えており、国の天然記念物に指定され、参拝にくる人々を幾年月も見守るようにそびえ立っています。 また、寄り添うように立つ夫婦杉の他、杉の大木が鬱蒼と茂っています。
本社中興の祖、野原城主安江中務尉基政公、後の光庵、安江一族の祖が文明十二年、白山の神霊をこの大山の地に鎮座し、村人の崇敬ひろく、ことに氏神として尊信されております。左側に大黒天(大己貴命)と恵比須神(車代主命)が祭られております。福の神として商いの神として、家運の繁栄の神として信仰されております。
江戸時代に再建された拝殿の天井には、当時の花鳥風月の優雅を現代に伝える絵が描かれており、文化的にも貴重なもので、洞雲寺の青年僧眉毛(びもう)が描いたといわれています。その鮮やかな色彩は見る人の目を奪うほどです。
拝殿
白川町の中心から車で約20分で境内の広い駐車場に着き、参道に建てられた二つの鳥居をくぐって拝殿の前に着きます。本殿は更に石段を登って海抜862mの白山山頂に祀られ、白山比咩大神を主神として、養老二年(1260余年前)に越前の泰澄大師によって勧請されたと伝えられ、現在の本殿は、木造神明造りで建坪3.5坪あり、左右に脇殿が並び境内には「養老水」と「寛政水」の霊泉が湧き出ています。この霊水は年中絶えることがなく、長患いに良く効くので、遠隔地より汲みに来る人があります。
例祭(秋季大祭・春季大祭)
例祭は春秋の2回行われ、春大祭には神社庁より献幣使が参向します。祭詩奉上の後、巫女により乙女の舞・浦安の舞があり、氏子の若者により獅子神楽が奉納されます。
各氏子・自治会により拝殿の外で餅投げが行われます。
絵天井
大山白山神社で見逃せないのが、拝殿の絵天井です。
色鮮やかな色彩で松や鶴、唐獅子や亀など、迫力をもって天井からにらみつけているようです。花木・動物・人物等あわせて32枚の色彩画は寛政12年に拝殿が完成の時、洞雲寺の青年僧眉毛(びもう)が描いたものです。眉毛は書画のほか学問でも天才であったようで、彼は江戸の吉祥寺に移って修行しましたが、あまりの秀才のため同僚から妬まれて毒殺されたと伝えられ、眉毛の唯一の遺産をじっくりと鑑賞できるのは幸いです。
神前結婚式
雅楽の調べが流れるなか、巫女が注ぐ盃に、永遠の愛を誓う神前結婚式。穏やかな静寂が漂う神殿で、ふたりの晴れの儀式が厳かに執り行われます。
天然記念物の大杉
拝殿の右手に本殿に登る石段があります。(町文化財指定)大小さまざまな石や岩で組み合わされた石段を登って行く中ほどにあるのが、国の天然記念物指定の大杉です。
周囲8.9m、高さ36mもあり、樹齢1,200年有余といわれ、本社が創建された当時から神社の歴史を眺めて成長しています。
奥の院の展望台からは、天気がいいと御嶽山、乗鞍岳が望めます。
奥の院から歩くとこんな風景が広がります。
美濃白川ゴルフ倶楽部から10分
初詣 1月1日~6日
福神祭 1月7日
大祭 春祭 3月 (春分の日)
秋祭 11月23日(勤労感謝の日)
※神前結婚式にもご利用いただけます。